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やわらかな風に包まれて


by maruisora

他人のふり見て我がふり許す

「他人のふり見て我がふり直せ」ということばがあるけれど、
「他人のふり見て直したものは無理を生む」そんな気がします。

他人のふりは我がふり…これは一理あって、いのちひとつを感じたらそれをより痛感。
ただ、直すとなるとね。

あ~いう言動はしないように気をつけよう。あの人のようにはなりたくない。などなど。
ところが「ならないように」「しないように」と律するほど、
「あの人」と同じエネルギーを出していることが多いもの。

親のこういうところ似たくないのに年とともに似てきたとかいうのも、それでしょね。
「この子は誰に似たんだろう?わたしには似てない」と我が子のことを言うのを聞くと、
「え~、似てるよね~」なんて思うこともよくあるドラマ。

気になる「他人のふり」はいつかどこかで自分も同じようなことをしてきた…
そう思ってその「ふり」を許した方が効率よい気がするのですよね。
許すたびに、世界が広がって見えてくるおもしろさ。

人への裁きは「自分はそんなことはしない」そんな思いこみから生じる気がするのですが、
下品さも残虐さも野蛮さも持ち合わせているのがいのち。
その側面を持っていることを知って人は寛容になれるように思うのです。

あの行動もその行動も「いつかどこかで自分もしてきた」
「もしかしたらいつ自分もするかもしれない」そんな風に思った方がしなやかで自由。

 そう思いたくない…というのがこれまた人間の性なのかもしれないけれど(笑)

直そうとすればするほど緊張を生み、本来のいのちが縮こまり固くなることを感じます。
緊張し固くなると、あふれる光を感じにくくなるので、厳しく裁きやすくなるもの。
直すより許す方が、いのちはのびのびでき、世界も深まり緩やかに広がっていくステキ。

他人のふり見て、直したくなる我がふりなら、直さず許す。もしくは気づく。
ステキだと感じるふりなら、あたかも自分もそうであるかのように、
そのふりのエネルギーに全身浸かる。

そうすると、しみじと感じるんですよね。
あの人もこの人も、気づきという恵をもたらすメッセンジャー…そしてわたし自身だとね032.gif

以前温泉で耳にした会話。
あったかで人のよさそうな人が、お嫁さんのことを自然に誉めていたのですが、
「個性」を認めて活かしている…そんな言い方で、あったかい気持ちになりました。
その方は、息子さんのことを愚痴るもうひとりの女性に
「あんた、息子のことをそんな風に言っちゃだめだよ。信じてあげなくちゃ。
自らの心の子と書いて息子。あんたのこころを映してるんだからね」って。
電話セールスの人の話もしていて、そこにも人を大切にするあたたかさを感じ、
この人の息子さんだからきっとお嫁さんもあったかなんだよね~^^
他人のふり見て、ステキなエネルギーに浸からせてもらってきたことがありました。

ところで、息子が自らの心の子なら、娘は女に良。
娘に女の良さを見出すことが、自分の良さに気づくということでしょかね?032.gif
by maruisora | 2010-08-01 08:56